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フードバンク北九州ライフアゲイン様にインタビューさせていただきました

認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン様は、現在、弊会が加盟フードバンク団体と連携して行っている「フードバンクこども応援全国プロジェクト」の参加団体です。今回は、弊会インターン生の川本と事務局の小林が、フードバンク北九州ライフアゲイン事務局の袋野様にオンライン上でお話を伺いました。



フードバンク北九州ライフアゲイン様の普段の活動の様子


インタビュー時の様子  右:川本(インターン生) 左:小林(事務局)



インタビュー内容



フードバンク北九州ライフアゲイン様では、「フードバンク事業」「ファミリーサポート事業」「地域子ども支援事業」「災害発生時の総合的支援事業」「普及啓発事業」の五本の柱で活動されていますが、それぞれの事業について詳しく教えてください。(川本)


袋野さん:


「フードバンク事業」では、食品ロス削減や食品を必要とされている方々への支援を目的として、企業様や一般家庭の皆様から食品をご寄贈いただき、支援を必要とされている世帯の方々にお渡ししています。

 

「ファミリーサポート事業」では、子育て世帯への包括的支援を目的とした「つながり支援」のチームを結成し、利用者の皆様の相談に対応する活動や、LINEや電話を活用した定期的な情報提供の活動などを通して、子育て世帯の利用者の皆様への継続的な支援を行っています。

また現在では、乳幼児期の子育て世帯への支援を目的とした「ホームスタート事業」も行っており、未就学児のお子さんを持つ世帯に、地域の子育て経験のあるボランティアの方々が伺い、子育てに関するサポートなどを行っています。

 

「地域子ども支援事業」では、現在3つの子ども食堂(尾倉っ子ホーム、ちゅうおうまち食楽福亭、みんな食堂)を運営しており、地域の商店街の方々とも協力しながら、子どもたちがのびのびと過ごすことができ、また「ただいまといえる街、おかえり商店街」をテーマにわがまち大家族プロジェクトの一環として居場所づくりに取り組んでいます。

また、新しく「つきだテラスTOMONY」という施設を設け、そこでは「みんな食堂」をコンセプトに、子育て世代だけではなく、地域の幅広い世代の方々が交流できる食堂を運営しています。その他、無料の学習支援塾も運営しており、様々な事業を通して地域の子ども達への支援を行っています。

 

「災害発生時の総合的支援事業」では、2022年2月に発生したウクライナ侵攻に際して、ウクライナ支援活動のための募金活動を始めました。

本活動は、当団体の学習支援事業でポーランドから英会話のオンライン講師として支えてくださっているアニャ先生を通して行われており、2022年度は約105万円の寄付が集まりました。

突然日常の穏やかなくらしを奪われ、故郷から追われ、傷を負ったウクライナの子どもたちに再び笑顔が戻ることを願って、募金活動を行っています。

 

「普及啓発事業」では、当団体の活動をより多くの方々に知っていただくことを目的に、講演活動や、県外からの修学旅行生にフードドライブの食品の仕分け等を体験していただくスタディーツアーなどを行っています。

また、様々なイベントへの参加(2022年度は北九州ロックフェスティバル、北九州マラソン2023等)、動画やSNSを通した情報発信も行っています。

 

当団体の活動に共感していただき、ひとりでも多くの仲間が増える事を願って活動しています。



子育て世帯への支援に特に力を入れている理由を教えてください。(川本)


袋野さん:


フードバンク事業を通してたくさんの利用者の方々からお話を聞く中で、幼少期の家庭環境等に恵まれなかったことが、その後の人生における様々な問題の根本的な要因になっている事が多く、子どもや子育て世帯への支援の必要性を強く感じる様になりました。


そこから、食料支援で繋がった子育て世帯の方々に対して、継続的な支援を行うようになり、それが現在の子育て世帯への支援に繋がっています。



フードバンク北九州ライフアゲイン様のHPを拝見した際に、「食料支援はきっかけの一つ。大切なのは、繋がり続けること。」という言葉がありました。そういった継続的な支援に力を入れている理由について教えてください。(川本)


袋野さん:


食料支援は性質上、一時的な支援の側面が強いと感じています。そのため、食料支援が終わっても継続的にLINEや電話を通して定期的に連絡をしたり、イベントの情報を提供したりすることで、継続的な支援により利用者の方々との繋がりが途切れないよう取り組んでいます。

 

また、支援活動を行う際、私たちが大事にしているのは「前に出すぎない」ということです。

支援世帯のケースによっては、行政の相談窓口やその他の連携している施設等に繋ぐことがあるのですが、その際に私たちが先頭に立って物事を進めるのではなく、その人自身の力で進められるよう、私たちはあくまでも後方支援に回ることで、利用者の皆さまが主体的に自立していけるようサポートしています。



活動に取り組む中でのやりがいを教えてください。(川本)


袋野さん:


事業を通して、様々な方々と出会い、共に活動できることは大きなやりがいの一つです。

また私たちの出会いだけではなく、利用者の方々にも様々な繋がりや出会いを提供できていることも、活動を続けていく大きなモチベーションの一つになっています。



今回の冬のプロジェクト期間中は具体的にどのような活動をされていますか。

(川本)


袋野さん:


フードバンク北九州ライフアゲインでは、子どもたちが給食のない長期休み期間中に「夏・冬休みお腹いっぱい大作戦」というプロジェクトを毎年行っており、今冬も北九州市内の参加を希望される子育て世帯1200世帯に応援食品ボックスをお届けします。


また、本プロジェクトではNPO法人チャリティーサンタ様と協力し、希望する世帯には応援食品ボックスと一緒に絵本のプレゼントもお渡しします。


このように子どもたちが楽しい冬休みを過ごせるよう、様々な取り組みを行っています。





お忙しい中、インタビューご協力いただきありがとうございました。(川本)




インタビューを終えての感想



今回のインタビューを担当させていただいたインターン生の川本です。


フードバンク北九州ライフアゲイン様は、以前より子育て世帯への支援に特に力を入れてらっしゃる印象があったのですが、今回のインタビューを通して、子育て世帯への支援に注力されている理由や、活動に取り組む中での思いなどについてお聞きすることができ、大変勉強になりました。


フードバンク北九州ライフアゲイン様が大事にされている「繋がり続ける」取り組みは、お困りごとを抱えている世帯への支援において、非常に大事なことだと感じました。

私もこれからのインターン活動の中で、フードバンク団体様やその先のフードバンク利用者の皆様との継続的な繋がりを、より大事にしていきたいと思います。



認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン様の取り組み


フードバンク北九州ライフアゲイン様は、「フードバンク事業」「地域子ども支援事業」「ファミリーサポート事業」「災害発生時の総合的支援事業」「普及啓発事業」の5事業を中心に、様々な困難を抱える家庭や子どもたちと繋がり、支援する活動を行ってらっしゃいます。

『すべての子どもたちが大切』とされる社会の実現をめざし、様々な事業を通した継続的な支援を行い、利用者の方々の暮らしを日々サポートされています。


認定NPO法人フードバンク北九州ライフアゲイン様の活動の詳細はこちら

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