活動報告(11月~12月)
「全国フードバンク推進協議会」では加盟フードバンク団体の支援用食品の不足や、フードバンクへの社会的なニーズの高まりに対応するため、政府への政策提言、広報活動、食品寄贈のマッチング、フードバンク団体へのノウハウ支援等の基盤強化活動をしております。
~ 活動報告 ~
1.食品寄贈マッチング
2ヶ月の間に5社の企業様から弊会加盟フードバンク団体へ寄贈をいただき、子ども食堂、学習支援団体、児童養護施設、生活困窮世帯等に配布されました。
2.全国フードドライブキャンペーンの開催
近年日本各地に新たなフードバンク団体が次々と設立されていますが、日本国内のフードバンク活動に対する社会的な認知度や食品ロス、貧困問題への課題意識は未だに低いのが現状です。全国フードバンク推進協議会では、今後の国内フードバンク活動の発展には認知度の向上が重要であると考えております。また、各地のフードバンク団体は支援に必要な寄贈食品の確保という点においても共通の課題を抱えています。そのため、国内フードバンク活動の認知度の向上や食品ロス、貧困問題に対する啓発を目的に全国フードドライブキャンペーンを2017年12月1日から2018年1月31日までの期間で実施いたしました。
全国フードドライブキャンペーンの開催は今回で3回目となり、今年は全国フードバンク推進協議会加盟のフードバンク12団体が参加し、キャンペーン期間中に各団体ごとに拠点と期間を設け(現在212ヶ所、順次追加中)フードドライブが実施されます。
集められた食品は社会福祉施設など生活困窮者を支援する団体や、個人など食料の支援を必要としている世帯へ提供されます。
3.加盟団体内でのお米のマッチング
11月は新米が市場に出てくる季節であり、農家にとっては古米と交換する時期です。最近ではお米を寄付いただける農家の方もおり、団体によっては受け取りきれないほどのお米の寄贈をいただく団体もあります。一方で、都心部では農家は少ないため、お米の在庫が不足している団体も見られます。
そこで、全国フードバンク推進協議会では食品ロスの削減と、貧困世帯への食品の提供を目的として、弊会加盟団体全体でお米の過不足の確認を行い、団体間でのマッチングを実施しました。
不足している団体では数百kg単位のお米を必要としており、団体間でのマッチングの実施により、資源の分配が行われました。全国フードバンク推進協議会では、今後も定期的に団体内での食品の過不足の確認と、マッチングを実施する予定です。
4.賀川豊彦賞の受賞
貧富の格差、互助精神の希薄化など、社会のひずみの中で、先駆的なプロジェクトを立ち上げ、社会活動を展開している団体もしくは個人を表彰する賀川豊彦賞の受賞者に、全国フードバンク推進協議会の代表である米山けい子が選ばれました。
選考理由としましては「もったいない食品(食品ロス)を福祉に役立てる活動」として、2008年にフードバンク山梨を設立し、恵まれない人々に、手書きの手紙を添えて届けるこまやかな支援活動などを展開したこと。また、多くのボランティアや支援者の輪を広げ、食品会社などさまざまの企業にも参加を呼びかけるとともに、行政や学校とも連携した先駆的な活動を評価していただきました。
また、全国フードバンク推進協議会では全国運動の推進役を果たすとともに、国や自治体などに鋭意政策提言をしたことも評価の対象となりました。
4.フードバンク団体へのノウハウ支援
フードバンク団体への組織基盤強化として、新設団体の立ち上げに関する相談や助成金申請に関する情報提供や申請書類作成の支援、また食品寄贈の合意書締結における情報及び資料の提供等を行いました。