top of page

~子どもの貧困とフードバンクの今~  シンポジウム開催のお知らせ

「子どもの貧困」、知っていますか?

「お弁当が作れないから、部活動の大会を休んで欲しい」

もしあなたが中学生の時に、母親からこんなふうに言われたら、

大会を休む理由を友達になんて説明しますか?

最近ではメディアで子どもの貧困が報道されることも多く、子どもの貧困問題に対する関心が高まっています。

メディアで報じられるように、日本国内の子どもの貧困率は上昇しており、子どもたちを取り巻く環境は悪化し続けています。家庭の経済的な事情で、希望を持って前向きに生きることが難しい環境で生活している子ども達がいます。子どもの貧困は今、他人事ではなく、わたしたちに身近な問題として迫ってきています。

日本では品質そのものに問題が無いにもかかわらず、様々な理由により廃棄されている食品(食品ロス)は年間632万トン(平成25年度農林水産省推計)とされています。

これは国連世界食糧計画(WFP)の飢餓に苦しむ国々への食料援助量(年間320万トン)の約2倍に相当します。

まだ食べられる食品が大量に捨てられている一方で、1日の内、十分な栄養が採れる食事が給食だけという子どもがたくさんいます。

このような食の不均衡を解決するために、もったいない食品を福祉に役立てる活動として全国各地でフードバンク活動が行われています。

子どものいる世帯への食料支援のための箱詰め作業に参加するボランティア

部活動の大会の時、お弁当を持って来なければならない日の連絡を電話で生徒の母親に話した際に、「給料日前でお金がなく、お弁当が作れないので休ませます」と言われた。これはフードバンクと連携する学校の先生から実際に聞いた事例です。

あなたは中学生のころ、どんな部活動をしていましたか? 

多くの人にとって部活動は楽しいものだったと思います。

授業が終われば友達と一緒に練習して、そして年に数回、運動部であれば大会が、芸術部であれば発表会があったと思います。 

不安でもあり、楽しみでもある。

子どもにとって、そして過去のあなたにとっても部活動の大会や発表会というのは、とても特別な存在だったと思います。

一年間友達と一緒に練習して、楽しみにしていた大会、しかし直前にお弁当を持たせられないから休んで欲しいと親から伝えられる。 

子どもは友達に休む理由をなんて言えればよいのでしょうか。

あなたが同じ立場だったら友達に休み理由をなんて説明しますか? 

お弁当を持っていけないから大会を休むとは言えないのではないでしょうか。

仮にお弁当を持たずに大会に行ったとして、みんなが昼食を食べている時に、自分だけお弁当がないことを、友達になんて説明すればいいのでしょうか?

別の事例では夏休みに児童が学校に来て「先生、何か食べるものない」と言われたという先生もいました。支援世帯の中には、食べるものが無くて万引きをしてしまった子どももいました。

6人に1人の子どもが相対的貧困であるとされているものの、中々実感として感じることが出来ない子どもの貧困。

その実態は、どのような状況なのでしょうか。

なぜ子どもの貧困が生まれるのか、また貧困は子どもにどんな影響を与えているのでしょうか。

そして私たち大人は、子ども達のために何ができるのでしょうか。

フードバンクからの食品支援が届いた時の様子(母子家庭)

食品を送った支援世帯から届いた返信はがき

私たち全国フードバンク推進協議会は、2015年11月に食品ロスの削減と貧困問題の解決に貢献することを目的として設立された、フードバンクの全国的なネットワーク組織です。

私たちは子どもの貧困の解決に向けて、まず子どもの貧困の実態を知る必要があると考えています。

子どもの貧困が様々なメディアで大きく報道され、関心が高まりつつある今、改めて子どもの貧困について、多くの方に知っていただきたいと考え、「子どもの貧困」をテーマにしたシンポジウムを開催いたします。

シンポジウムの基調講演では、首都大学東京子ども・若者貧困研究センター特任研究員の小田川華子先生から、子どもの貧困の実態や要因に関してお話いただきます。そして全国各地で活動するフードバンク団体関係者からは、子どもの貧困対策として取り組まれているフードバンクの最新事例をご紹介します。

今回は、全国各地で先駆的な活動をしているフードバンク団体が集まり、最新の事例をご紹介させていただきます。一度に全国各地の最新事例を知ることができる、とてもめずらしい機会になります。 

「子どもの貧困」やフードバンク活動にご関心のある方は、以下の申込みフォームからお申込みいただければ幸いです。

■シンポジウム開催日時

日時:2017年6月24日(土) 14:00~16:40

テーマ:「子どもの貧困とフードバンクの今」

参加費:無料

定員:150名(定員になり次第、募集締め切りとなります)

場所:TKP池袋カンファレンスセンター ホール6A

   〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目22−1 6F  http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-ikebukuro/access/

■プログラム内容

14:00 開会

14:05 主催者挨拶 米山けい子 

全国フードバンク推進協議会代表/認定NPO法人フードバンク山梨理事長

第1部 基調講演  

14:10~14:50  小田川華子 氏

首都大学東京子ども・若者貧困研究センター特任研究員

テーマ「共に考えよう「子どもの貧困」」

第2部 活動紹介  

14:50~15:10 鈴木和樹 氏

NPO法人POPOLO事務局長

「活動紹介、子どもの貧困の要因、背景、ひとり親世帯の親に対する支援」

15:10~15:30 阿部知幸 氏 

NPO法人フードバンク岩手 副理事長

「活動紹介、子どものいる世帯への食料支援について」

15:30~15:50 青木正照 氏 

NPO法人ホットライン信州専務理事/信州こども食堂ネットワーク事務局長

「活動紹介、信州こども食堂、支援リレーについて」

15:50~16:10 米山けい子  

全国フードバンク推進協議会代表/認定NPO法人フードバンク山梨理事長

「全国フードバンク推進協議会活動報告、子どもへの食料支援、学習支援について」

16:10~16:35 質疑応答

16:35~16:40 閉会

シンポジウムへのお申込みは、以下のフォームからお申込みください。

最新記事
​カテゴリーから検索
アーカイブ
bottom of page